
数年前から美術館の展覧会の鑑賞は趣味だったのだけれど、仕事が忙しくなって休日出勤したり、疲れているから休みたいと思ったりして、2年くらい前からほとんど行くことが出来ていなかった。 行かないことが続くと、展示会のスケジュールをチェックすることもなくなり、ずっと行かないままになっていた。今日は他の外出予定のついでということで、思い立って見に行くことにしたという次第。
積もる気配は無かったけれど、雪が舞う暖冬の今シーズンにしては寒い1日。普段はJRで公園口から出て国立西洋美術館はすぐだけれど、今日は銀座線だったので公園の中を少し歩くことになった。雪が降っている上野公園も悪くない、そんなことを思いつつ。
雪にもかかわらず(あるいは天気が悪くて他に行くところがないからか)、ハプスブルク展は混んでいた。正直なところ、今回はタイトルからして展示作品のクオリティにはあまり期待していなかったものの、国立西洋美術館であればひどいこともないだろうと思って「行ってみることにした」くらいの感覚だった。そういう意味で今日の混み具合には少し驚かされた。
内容はやはり満足感のあるものではなかった。ひどいということもないし、行ったことを後悔するレベルでもないけれど、ポストカードを買って帰りたくなるような絵は1枚もなかった。次はもう少し満足感のある展覧会に行きたいところ。
帰りがけ、まだ雪が降っていたので「雪の降る上野公園」を少し散歩してみることにした。すると、小さな子供を連れた外国人(恐らく台湾人か中国人)の女性に”Excuse me”と英語で話しかけられた。
話を聞くと、「Museumはどこか? どう行けば良いか?」というのが彼女の質問だった。しかし、その質問は上野公園では難問である。博物館や美術館がいくつもあるので、どれなのか分からない。
彼女曰く、Dynastyのものを展示しているMuseumに行きたいとのこと。王家? 今ちょうどハプスブルク王家のコレクションの展覧会を見てきたところだ。しかしハプスブルク家の展覧会ではないらしい。
以前と違って、最近はどの美術館でどんな展覧会を行っているのか把握していない。展示内容で聞かれても分からない。
外国人が見に来るもの、ということで東京国立博物館のことを言っているのではないかと思い当たった。以前常設展を見たときに、外国人比率が異様に高かったのを覚えている。
ただ、東京国立博物館は日本の歴史的な美術品や文化財を扱っているものの、皇室関係のコレクションという印象はない。彼女の言う”Dynasty”とマッチするか自信はなかったが、とりあえず東京国立博物館までの道のりを説明した。(実際には真っ直ぐ進むだけだった。)
帰宅後に確認すると、東京国立博物館で明日19日まで 即位礼正殿の儀 で使われた高御座と御帳台の公開をしているらしい。

恐らくビンゴだろう。外国人を迷子にさせずにすんで良かった。
外国人の訪日客は増えているし、これからオリンピックも控えている。しかし、外国人に道を聞かれても説明するのは難しい。言語の壁もあるけれど、それ以前に自分もその場所や道を知らないことが少なくない。国内の観光スポットについて、外国人の方がよく知っていることもあるくらいだ。
英語のスキルや自国の知識を高めていきたいと思うと同時に、外国人の訪日客にはぜひ、地図アプリを見せながら質問するなど、コミュニケーションをしやすくする工夫をしてもらいたいと思った次第である。


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